2045年の総人口は3.24億人、世界6位に後退の見通し

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年05月23日

インドネシア国家開発企画庁のスハルソ・モノアルファ国家開発計画相は5月16日、インドネシアの総人口が2045年に約3億2,400万人に達するとの予測を発表した(「アンタラ」5月16日)。同予測は、女性が一生の間に産む子供の平均的な数を示す合計特殊出生率が2045年に1.9、1,000人当たりの生後1年未満の死者数を示す乳児死亡率が7.85との仮定に基づき試算されており、2020年比では約5,442万人の増加が見込まれている。

2022年時点でのインドネシアの人口は世界4位だが、2045年にはナイジェリアとパキスタンに抜かれ6位まで後退する見通し。なお、2045年時点での世界人口上位5カ国は、国連が2022年7月に発表した世界人口推計2022(World Population Prospects 2022)によると、インド16億4,586万人、中国13億4,976万人、米国3億7,172万人、ナイジェリア3億4,960万人、パキスタン3億4,582万人と予測されている(いずれも2022年7月1日時点、中位予測)。

人口に占める年代別の割合は、0~14歳が2020年の24.56%から2045年に19.61%に減少する一方で、65歳以上の割合は2020年の6.16%から2045年には14.61%まで増加するとの見方を示した。また、2020~2050年の期間における人口推移についての人口増加率は年平均0.67%とされた。

スハルソ国家開発計画相は「人口動態の変化に対応するため、若年世代が経済的、社会的に子供を産みやすい環境を整え、増加する高齢者への社会保障など各種対応を検討する必要がある」と述べた(「ジャカルタ・ポスト」5月17日)。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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