輸出前適合性評価検査が開始へ

(モザンビーク)

マプト発

2023年05月23日

2023年5月24日から、モザンビークへ向けた輸出品目に対する適合性評価プログラム(CAP)が実施される。輸出品目の適合性は、モザンビーク品質標準局(INNOQ)の「モザンビーク技術標準」と呼ばれる技術・品質基準と照合・評価される。「モザンビーク技術標準」は、国際標準化機構(ISO)や日本産業規格(JIS)のモザンビーク版にあたり、国際標準に倣って作成された。

CAPの対象は19グループに分類され、FOB価格が2,000ドル未満の貨物(中古車を除く)、生物や家財道具などの非対象品目以外の広範な製品が対象となる。対象品目のリストは、2022年3月14日付政令第8/2022号「標準化・適合性規則」の付表IIより確認できる(添付資料参照)。対象品目は段階的に拡大され、フェーズ1は5月24日から、フェーズ2は6月26日から、フェーズ3は7月24日から実施され、フェーズ3以降も順次、対象品目が拡大される予定だ(添付資料表参照)。日本からモザンビークへの主要輸出品目のうち、中古自動車と一部の鉄鋼製品はフェーズ1に該当し、新車はフェーズ3に該当する。

適合性評価の審査や試験および適合証明書の発行は、モザンビーク政府から委託を受けた認証企業インターテックにより、輸出品の出荷前に実施される。同社は、モザンビークの輸出事業者向けにガイドラインを提示しており、主な点は次のとおり。

  • 製品パッケージの表示ラベル、インストラクションはポルトガル語で表記されていること(他言語との併記可能)。
  • 日本からの中古車輸入には抹消登録証明書(登録識別情報等通知書)が必要。
  • モザンビークの輸入者が同国法人の場合、輸入ライセンスまたは営業ライセンスのコピーが必要。
  • 輸出前の適合性評価を実施しなかった場合、罰金が科せられる、モザンビークでの通関時に適合性評価が実施されるため通常より通関に時間を要する、といった不利益が生じる。

インターテックはモザンビークへの輸出にあたり、輸出製品が本プログラムの対象となるか、所要時間や費用について、当該国のインターテックに問い合わせることを勧めている(注)。

(注)同社ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて必要事項を記入すると、FAQなどのPDF資料がダウンロードできる。

(松永篤)

(モザンビーク)

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