遼寧省、2023年1～3月の主要経済指標は軒並みプラスに

中国・遼寧省統計局の4月20日の発表によると、2023年1～3月の域内総生産（GRP）は6,661億4,000万元（約12兆6,566億6,000万円、1元＝約19円）に達し、実質GRP成長率は前年同期比4.7％となった（添付資料表参照）。成長率では中国平均（4.5％増）を0.2ポイント上回った。同局は「遼寧省の経済は安定的に回復へ向かっている。今期は近年の最高水準を記録した」と評価している。

主要経済指標をみると、一定規模以上の工業企業（注1）による工業生産増加額（付加価値ベース）は前年同期比7.5％増となった。産業別にみると、「電力・熱エネルギー・ガスおよび水の生産・供給業」が1.0％減となったのに対し、「採掘業」と「製造業」はそれぞれ1.5％増、9.6％増となった。製造業のうち、「計算機・通信・その他の電子設備製造業」（41.3％増）、「自動車製造業」（32.5％増）、「化学原料・化学製品製造業」（21.7％増）は2桁増と好調だった。

固定資産投資は前年同期比11.9％増で、うちハイテク産業が34.8％増と高い伸びを示した。社会消費品小売総額は6.5％増で、一定額以上の企業（注2）の小売りのうち、「ウェアラブル・スマートデバイス」が3.1倍、「新エネルギー車」が2.4倍とそれぞれ大幅に増加した。

輸出入総額は前年同期比3.7％増の1,889億6,000万元で、うち加工貿易は25.2％増の403億3,000万元となった。輸出商品のうち、機電製品は13.0％増の448億6,000万元で、輸出の52.1％を占めた。

（注1）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（注2）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の卸売企業、その年の主な業務による売上高が500万元以上の小売企業、その年の主な業務による売上高が200万元以上の飲食および宿泊企業。

（李穎）