水処理技術展を開催、海水淡水化プロジェクトも進む

(エジプト)

カイロ発

2023年05月24日

エジプトの首都カイロで515日から17日にかけて、中東・アフリカ地域最大級の水処理技術展「Watrex Expo 2023」が開催され、開催国エジプトのほか、ドイツ、トルコ、韓国などの企業が出展した。

写真 Watrex Expo展示会場の様子(ジェトロ撮影)

Watrex Expo展示会場の様子(ジェトロ撮影)

東レや日東電工の水処理膜技術を使った、日本企業の製品を出品するエジプト企業も見受けられた。現地代理店からは、いずれの日本製品も顧客からの評価が高く、一度日本製品を使った顧客のリピートオーダー率が高いとのコメントがあった。競合する欧州製品と比較して、価格の面においても日本企業は遜色ない競争力を持つという。

ナイル川以外の水源が乏しい上、新行政首都をはじめナイル川流域外の砂漠地帯での都市開発を進めているエジプトにとって、灌漑や海水淡水化、再生水利用といった技術はニーズが高い。特に海水淡水化については、2025年までに日量335万立方メートル、2050年までに日量885万立方メートルの造水能力を持つことを目標としている。再生可能エネルギーを利用した海水淡水化プラントを開発する入札プロジェクトには、住友商事、豊田通商などが入札プロセスに招致されている。

(塩川裕子)

(エジプト)

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