中国・関税税則委、対米追加関税対象品目のうち、95品目の適用除外期間を12月31日まで延長

(中国、米国)

北京発

2023年05月31日

中国国務院関税税則委員会は5月30日、米国原産の輸入品に課している追加関税措置について、一部品目の適用除外期間の延長を発表した。6月1日から12月31日まで95品目(注1)を、米国の通商法301条に基づく措置への対抗措置として課している追加関税措置の適用対象から除外する。対象品目のリストは財政部のウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に掲載されている(注2)。

対象品目には、潤滑油や木材、パルプ、航空機器、医療機器、検査機器など95品目が含まれている。今回の対象品目は、税委会公告2022年第10号に基づき、2022年12月1日から2023年5月31日まで、中国の対米追加関税措置の適用除外対象となっていた。

なお、貿易統計データベースのグローバル・トレード・アトラス(GTA)によると、今回適用除外対象となっている品目のうち、中国の2022年の対米輸入額上位100位以内に入る品目(HS8桁ベース)はHS44039960(硬い針葉樹の原木、約3億1,235万ドル)、HS90213900(その他の人工ボディーパーツ、約2億8,535万ドル)となっている(注3)。

(注1)対象品目はHSコード8桁ベースだが、8桁以下の商品名称に基づいている品目も含まれる。このため、同一のHSコード(8桁)でも、2つの別の品目として掲載されているものもある。

(注2)これまでに中国が発表している主な対米追加関税適用除外措置およびその延長措置については添付資料を参照。

(注3)8桁以下の商品名称に基づいている品目を除く。

(小宮昇平)

(中国、米国)

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