4月の消費者物価上昇率は前年同月比2.67%、4カ月連続で鈍化

(タイ)

バンコク発

2023年05月10日

タイ商務省が5月3日に発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.67%となり、前月(2.83%)から伸びが鈍化した。4カ月連続の鈍化となり、引き続き中央銀行の目標範囲(1%~3%)内に収まった。

主な要因はエネルギーと食品の価格鈍化で、ベースとなる前年同月の物価が高かったことも影響した。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数も1.66%と、前月(1.75%)から伸びが鈍化した。

品目別の上昇率では、食品・非アルコール飲料4.53%(3月:5.22%)、コメ・小麦・穀物製品5.11%(4.93%)、総菜3.98%(4.13%)、車両燃料マイナス1.12%(マイナス2.48%)など。

商務省は5月のCPI上昇率も大きく鈍化すると予測している。理由として、燃料価格など、ベースとなる前年同月の物価高を挙げた。

なお、2023年通年のCPI上昇率については1.7~2.7%(中央値2.2%)の予測を維持した。

(藤田豊)

(タイ)

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