3月の小売売上高、前年同月比40.9%増

(香港)

香港発

2023年05月15日

香港特別行政区政府統計処は5月4日、3月の小売売上高(速報値)を前年同月比40.9%増の335億5,700万香港ドル(約5,705億円、1香港ドル=約17円)と発表した(添付資料図参照)。4カ月連続で前年同月比プラスだった。

3月の小売売上高のうち、オンライン販売額は前年同月比8.6%減の25億5,300万香港ドルで、全体の7.6%を占めた。

品目別にみると、増加幅が最大となったのは「宝飾、時計および高級贈答品」で、前年同月比約2.7倍の50億7,100万香港ドルだった。次に「衣類、靴および関連製品」が前年同月比約2.4倍の44億2,700万香港ドルと続いた。このほかにも、「食品、酒類、たばこ」(注1)は14.0%増の29億1,100万香港ドル、「燃料」は14.8%増の8億9,000万香港ドルと増加した。「耐久消費財」は7.8%増の51億1,700万香港ドルで、2022年8月以降、8カ月連続でプラスの伸びを維持した。

業態別にみると、「百貨店」は37.2%増の27億9,100万香港ドルと大幅に増加した。一方、「スーパーマーケット」(注2)は6.5%減の41億1,000万香港ドルだった(添付資料表参照)。

香港政府報道官は3月の小売売上高について、「消費者と観光客による消費が引き続き改善を続けていることや、比較対象となる前年同月の基数が低かったことも増加に寄与した」と指摘した。今後の見通しについては、「インバウンド観光と個人消費の回復は引き続き小売業に恩恵を与える。電子消費券の新たな配布も下支えするだろう」と述べた。

(注1)スーパーマーケット以外での売上高。

(注2)百貨店内のスーパーマーケット部門の売上高は含まない。

(松浦広子)

(香港)

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