日韓経済人会議が4年ぶりに対面開催、新産業分野での連携拡大へ
(韓国、日本)
ソウル発
2023年05月18日
第55回日韓経済人会議(主催:日韓経済協会、韓日経済協会など)が5月16日から17日までの2日間、「激動するビジネス環境、新しい未来をともに創造」をテーマにソウル市内で開催された。同会議が対面で開催されるのは、2019年以来、4年ぶり。日本側からは佐々木幹夫日韓経済協会会長をはじめ75人が参加し、韓国側からは金鈗(キム・ユン)韓日経済協会会長(三養ホールディングス会長)をはじめ164人が参加した。
17日に行われた全体会議では、両国の経済界や大学関係者などから日韓相互交流の増進について、具体的な取り組み事例や提言が発表された。閉会式では、日本側の佐々木会長が「両国を取り巻く環境は厳しいが、日韓の経済人の交流は重要で、本会議で貴重な提言を頂戴した」と振り返り、韓国側の金会長も「過去より未来に向かって経済人が一層緊密な関係を築くことが重要」と述べた。
採択された共同声明では、(1)経済連携の拡大(第三国における共同プロジェクト、デジタル・グリーンなど新産業分野などでの協力)、(2)日韓経済人の相互交流の促進、(3)万国博覧会の成功に向けた協力〔2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の成功や、2030年国際博覧会の韓国・釜山での開催実現に向けた協力〕の3項目が盛り込まれた。次回の第56回は2024年に日本で行われる予定。
なお、会議前日の15日に、日本側代表団は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と面会した。尹大統領からは、半導体、バッテリー、電気自動車(EV)など先端産業分野での協力に対する期待の言葉などが述べられた。
(橋爪直輝)
(韓国、日本)
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