第1四半期の乗用車BEV登録台数1万4,625台、前年上回る

タイ工業連盟（FTI）は4月25日、3月の電気自動車（EV）の新規登録台数を発表した。バッテリー電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比6.3倍の8,811台（注）で、内訳は乗用車（四輪車）が9.6倍の6,222台、二輪車が3.0倍の2,263台などだった。ハイブリッド電気自動車（HEV）は20.9％増の8,828台（乗用車が8,766台、二輪車が62台）、プラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）は8.7％減の1,178台だった（乗用車のみ）。

2023年第1四半期（1～3月）のEVの累計新規登録台数は、BEVが前年同期比7.3倍の2万1,054台となった。内訳は乗用車が11.7倍の1万4,625台、二輪車が3.5倍の5,648台などだった。HEVは43.6％増の2万4,436台で、内訳は乗用車が43.3％増の2万4,254台、二輪車が93.6％増の182台などだった。PHEVは14.1％増の3,388台だった（乗用車のみ）。

BEV（乗用車）の3月の新規登録台数でメーカー別シェアをみると、1位がBYDで39.2％、2位がテスラで24.5％、3位がSAICモーター・CP（MG）で14.6％だった（添付資料表参照）。BYD、MG、NETAオート、グレートウォールモーター（GWM）の中国メーカー4社のシェアは68.3％となった。

2023年1～3月のBEV（乗用車）の累計新規登録台数でメーカー別シェアをみると、1位がBYDで37.9％、2位がNETAオートで17.1％、3位がSAICモーター・CP（MG）で16.9％、4位がテスラで15.5％だった。中国メーカー4社のシェアは78.7％となった。

2023年3月末のEV累積登録台数は前年同月末比46.2％増の38万2,738台だった。内訳はBEVが3.7倍の5万3,091台、うち乗用車が5.3倍の2万8,349台で、二輪車が2.7倍の2万2,152台に増加した。HEVは33.0％増の28万3,884台、PHEVは34.2％増の4万5,763台だった。

（注）FTIのプレス発表では8,809台だが、陸上運輸局の元データの数字を記載している。

（高谷浩一、ナパッサワン・ブンサンサーム）