3月の貿易、前年同月比8.6%減

(シンガポール)

シンガポール発

2023年04月24日

シンガポール貿易産業省(MTI)管轄下のシンガポール企業庁(Enterprise SG)が4月17日に発表した3月の貿易統計によると、輸出は前年同月比6.5%減、輸入は10.9%減となり、総額は8.6%減と、2月の3.9%減から減少幅が拡大した。季節調整済み前月比では8.0%増加した。

非石油部門の地場輸出額(NODX、注)は前年同月比で8.3%減少した。エレクトロニクス製品(22.3%減)と非エレクトロニクス製品(4.7%減)の双方で減少した。エレクトロニクス製品では、IC(28.6%減)やメディア製品(41.5%減)、PC部品(36.0%減)などの部門で減少幅が大きかった。非エレクトロニクス製品では、非貨幣用金(39.1%減)、石油化学製品(23.1%減)などで減少が顕著だった。NODXの季節調整済み前月比は前月(8.2%減)から転じて、18.4%増加した。

NODXを主要相手国・地域別にみると、中国(前年同期比14.1%減)、台湾(30.4%減)、マレーシア(23.1%減)などは減少したが、米国(13.2%増)と韓国(3.1%増)向けは増加した。日本は7.2%減少した。

(注)自国生産による財輸出で、再輸出を除く。

(糸川更恵)

(シンガポール)

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