コロンビア、米国とのAEO相互承認に合意

(コロンビア、米国)

ボゴタ発

2023年04月21日

コロンビア国税庁(DIAN)は4月17日、米国税関・国境警備局(CBP)との間で、AEO制度(注)とC-TPAT(テロ防止のための税関・産業界パートナーシップ)制度の相互承認に合意したと発表した。これにより、両国の認定事業者の貨物は、通関する際に一定の優遇措置を受けられることになる。

コロンビアにとって米国は、輸出入ともに全体の4分の1を占める最大の貿易相手だ。DIANは、今回の合意により、コロンビア産の切り花、バナナ、コーヒー、野菜、パーム油、菓子、工業製品、ガラスなどを扱うAEO認定事業者の競争力を高めることになり、140億ドル相当以上の経済効果があるとみている。現在、国内のAEO認定事業者数は673社と、中南米ではメキシコに次いで2番目に多い。貿易全体に占める認定事業者による取引額の割合は、輸出が4%(2017年)から26%(2021年)に、輸入で4%(2017年)から34%(2021年)と拡大している。

(注)AEO制度は、貨物のセキュリティー管理と法令順守の体制が整備された事業者に対し、税関が承認・認定し、税関手続きの緩和・簡素化を提供する制度。両国のAEO認定事業者に対する相互認証を行うことで、自社の輸出入貨物について、自国税関に加えて相手国の税関手続きでも、リスクに応じて検査の負担が軽減され、通関に係るリードタイムの短縮が期待できる。

(茗荷谷奏)

(コロンビア、米国)

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