中国環境博覧会が2年ぶりに開催、出展規模は過去最大に

(中国、日本)

上海発

2023年04月27日

上海市で4月19~21日、「第24回中国環境博覧会」(環博会)が開催された。展示面積と出展企業数は過去最大となり、展示会場の上海新国際博覧中心の17ホール全て(19万6,000平方メートル)に、24カ国・地域から環境保護団体・企業2,407社が出展した。7カ国(日本、ドイツ、デンマーク、シンガポール、オランダ、韓国、米国)の企業が国別パビリオンを取りまとめ、ジャパン・パビリオンには日系企業11社が出展した。3日間で68カ国・地域から専門バイヤーが計9万1,007人が参加し、過去最大規模となった。

環博会では、汚水処理、給排水設備、固体廃棄物処理、資源回収のほか、大気汚染対策、室内空気汚染対策、環境モニタリングなどの大気汚染対策の先端科学技術と解決方案が提示された。新型コロナウイルスによる行動制限により、約2年ぶりの開催となり、国外企業の出展ブースには中国外からの出張者も多数訪れていた。

入場時には、事前登録したバッジまたは身分証明書以外に、PCR検査結果などの提示義務はなく、会場内でのマスク着用義務もなかったこともあり(2023年4月14日記事参照)、6割以上が着用していなかった。

出展した日系企業からは「隔離政策が終了し、往来できるようになったため出展できた」「中国企業との取引や中国での会社設立ではスピード感と信頼関係を築くことが必要だ。このような展示会への出展を活用しながら、事業を拡大していきたい」「オフラインでのイベントが徐々に開催されるようになったので、ぜひジェトロの他のイベントにも参加したい」などの声が聞かれた。

環博会は7月12~14日は成都市、9月20~22日には広州市でも開催される。

写真 環博会の開幕式(ジェトロ撮影)

環博会の開幕式(ジェトロ撮影)

写真 日本企業の出展ブースの盛況ぶり(ジェトロ撮影)

日本企業の出展ブースの盛況ぶり(ジェトロ撮影)

(尹世花)

(中国、日本)

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