米ボルグワーナー、米サウスカロライナ州とミシガン州で相次ぐEV関連投資

(米国)

アトランタ発

2023年04月25日

米国サウスカロライナ州は4月19日、米国大手自動車部品サプライヤーであるボルグワーナーの、同州オコニー郡の製造施設拡張計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社は4,270万ドルを投資し、3年間で122人の新規雇用を創出する。既存工場の設備更新に加え、新たに3ギガワット時(GWh)のバッテリーパック生産ラインを立ち上げる。

今回の追加投資により、北米における電気自動車(EV)用バッテリーシステム製造能力を大幅に増強し、北米で拡大する顧客需要に対応することが可能となるとしている。拡張は、2024年前半に完了予定。サウスカロライナ州は、このプロジェクトに関して雇用開発税額控除を承認している。

サウスカロライナ州では最近、BMWによるスパータンバーグの工場でのEV生産のための10億ドル以上の追加投資(2022年10月20日記事参照)や、フォルクスワーゲン傘下のスカウトモーターズによる20億ドルのコロンビア近郊でのEV工場新設(2023年3月14日記事参照)などが発表され、同州は米南東部のEV生産のホットスポットの1つとなっている。

またボルグワーナーは、サウスカロライナ州での発表と同日、ミシガン州での2,000万ドルの投資も発表した。ミシガン州の既存施設3カ所(オーバーン・ヒルズ、ディアボーン、ヘイゼルパーク)を拡張し、EVバッテリーサービスセンターを新設するとともに、急速充電機器、EVバッテリーモジュールおよびパックの製造能力を増強する。同センターでは、北米のすべてのボルグワーナー製バッテリーに、試験、診断、トレーニングに重点を置いたサービスを提供する。この投資により、186人の雇用が創出される予定だ。ミシガン州経済開発公社は、このプロジェクトに186万ドルの助成金を付与した(「PVマガジン」4月19日)。

(吉田祥子)

(米国)

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