最大与党の闘争民主党、2024年2月の大統領選挙にガンジャル中部ジャワ州知事を擁立

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年04月27日

インドネシアの最大与党・闘争民主党(PDI-P)の党首、メガワティ・スカルノプトリ元大統領は4月21日、2024年2月14日に実施が予定されている次期大統領選挙の候補者として、ガンジャル・プラノウォ中部ジャワ州知事を擁立すると発表した(「アンタラ」4月21日)。ガンジャル氏は「ジョコ・ウィドド大統領の路線を踏襲しなければならない」としている(「アイ・ニュース」4月23日)。インドネシアは憲法で3選を禁じており、大統領選で2回勝利し、高い支持率を維持する現職のジョコ大統領は立候補できない。

次期大統領選には、連立与党の1つナスデム党がアニス・バスウェダン元ジャカルタ特別州知事の擁立を発表するほか、これまで2度の大統領選を経験している連立与党のグリンドラ党のプラボウォ・スビアント党首(現国防相)も立候補する意向を表明している。

ガンジャル氏は2023年5月20日からインドネシアで開催が予定されていたサッカー20歳以下(U-20)ワールドカップ(W杯)へのイスラエル参加を拒否する方針を表明。国際サッカー連盟(FIFA)が3月29日にU-20W杯のインドネシア開催を取りやめたことを巡り、各種世論調査で支持率が急落していた(「リパブリカ」4月21日)。

選挙管理委員会(KPU)などによると、正副大統領選の今後の主なスケジュールは次のとおり(総選挙管理委員会規則2022年第3号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

  • 2023年10月19日~11月25日:正副大統領候補の登録期間
  • 2023年11月28日~2024年2月10日:選挙キャンペーン
  • 2024年2月14日:投票
  • 2024年10月20日:正副大統領の就任

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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