四川航空、中国～ハンガリー間で定期貨物便の運航開始

ハンガリーのブダペスト空港は4月21日、中国の航空会社の四川航空が四川省成都市とブダペストを結ぶ定期貨物便を開設したと発表した。

貨物便は週3便の運航予定。中国の報道によると、中国からの貨物は電子機器などのオンライン取引で注文されたもので、ハンガリーからは自動車部品、機械・電気機器などを輸送する予定だ（中国民航網4月17日）。

ブダペスト空港はハンガリーと中国間のeコマース商品の取り扱いも重視している。通関の際、貨物輸送業者は自身のITシステムをハンガリー税務関税庁（NAV）のデジタルプラットフォームに接続し、データの流れをスピードアップできるようにしている。中国のアリババは既に中・東欧のハブ空港にブダペスト空港を選び、月に数百万個の貨物を扱う貨物基地としているなど（novekedes.hu1月4日）、近年、同空港の重要性が高まっている。

初の定期貨物便が4月20日に成都からブダペスト空港に到着した際、同空港のルネイ・ドロイーズ開発担当主任は「貨物需要が高まる中で（ブダペスト空港では）アジア、西欧、大西洋航路への接続を拡大させていく計画を持っている。そのような中で、四川航空をブダペストに迎えることができて非常にうれしい」と話し、中・東欧地域を介したアジア方面からの航空貨物輸送のゲートウエーとしての同空港の役割を強調した。四川航空のピーター・シュー貨物ステーションマネジャーは「新しい航路は『一帯一路』構想の下で『空中シルクロード』の成功を支え、ハンガリーと中国との貿易関係が強化されていくことになる」と強調した。

ハンガリーのメディアによると、ブダペスト空港では、ルクセンブルクのカーゴルクス、韓国の大韓航空、カタール航空、トルコ航空、2022年からは上海航空がそれぞれ定期貨物便を運航している。