主要新興EVメーカー3社の2022年業績は増収減益
(中国)
広州発
2023年04月24日
中国の新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(Xpeng)は4月12月、2022年の年次報告書を発表した。同社の2022年の売上高は前年比28.0%増の268億6,000万元(約5,103億4,000万円、1元=約19円)、純損益は前年の48億6,000元の赤字から、91億4,000万元の赤字へと拡大した。
小鵬汽車と並んで「中国新興EVメーカー御三家」(「蔚小理」)と呼ばれている理想汽車(Li Auto)、蔚来汽車(NIO)も2022年の業績を発表。理想汽車の2022年の売上高は前年比67.7%増の452億9,000万元、純損益は20億1,221万元の赤字だった。蔚来汽車の2022年の売上高は前年比36.3%増の492億686万元、純損益は145億594万元の赤字だった。売上総利益率(売上総利益が売上高のうちに占める割合)をみると、小鵬汽車が11.5%、理想汽車が19.4%、蔚来汽車が10.4%と、いずれも2021年より低下した。各社の年次報告書によると、売上総利益率の低下の理由として、バッテリー価格の上昇や営業コストの上昇などが挙げられた。
「蔚小理」の2022年の販売台数は、小鵬汽車が同23.0%増の12万757台、蔚来汽車が同34.0%増の12万2,486台、理想汽車が同47.2%増の13万3,246台だった(添付資料図参照)。
また、2023年第1四半期(1~3月)は価格競争が激化する中、理想汽車は65.8%増(5万2,584台)で、売り上げを大幅に伸ばした。蔚来汽車は20.5%増(3万1,041台)にとどまり、小鵬汽車は47.3%減(1万8,230台)と大幅に減少した。
(梁梓園)
(中国)
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