米グーグルが千葉県印西市に日本初のデータセンターを開設

(米国、日本)

米州課

2023年04月14日

米国のグーグルは4月13日、千葉県印西市のデータセンターの開所式を実施した。同社日本法人の奥山真司代表、千葉県の熊谷俊人知事、ラーム・エマニュエル駐日米国大使らが参加した。同社が日本国内でデータセンターを設置するのは初めてで、3月から稼働している。アジアでは台湾、シンガポールに続いて3番目となる。

同社発表によると、本データセンターは、同社のツールやサービスを利用する際のアクセスを高速化し、より高い安定性を実現するもので、2022年に発表したグーグルの日本社会デジタル化を支援する取り組み「デジタル未来構想」の一環として開設された。この構想は、2024年にかけて総額1,000億円を日本社会に投資し、インフラへの貢献、デジタルトレーニングの提供、そしてパートナーや非営利団体への支援を拡大することにより、デジタルの恩恵をさらに多くの人に広げていくことを目的としている。

同社は、2007年に事業運営でのカーボンニュートラルを達成し、2017年に初めてエネルギー使用量を100%再生可能エネルギーで賄って以降、毎年、再生可能エネルギーを使用しているという。さらに、2030年までに電力供給を脱炭素化し、全てのオフィスとデータセンターを24時間365日カーボンフリーエネルギーで事業を運営するという目標を掲げている。今回のデータセンターも通常より高い動作温度で稼働することで冷却用のエネルギー消費を節約するほか、寒冷期には外気温を利用した冷却システムを採用するなど、環境に与える影響を最小限に抑えるよう設計されていると発表している。

(見並一明)

(米国、日本)

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