香港で国際ライセンシングショーが開催、320以上の企業が出展

(香港)

香港発

2023年04月28日

香港貿易発展局(HKTDC)は4月19日から、世界各国・地域からライセンサーが出展するBtoB向け展示会「香港国際ライセンシングショー」をハイブリット形式で開催した。オフライン(リアル)では香港コンベンション・エキシビションセンター(HKCEC)で21日まで開催、オンラインでは29日まで開催の予定。

本展示会では、以下6つのイベント、「香港ギフト&プレミアム・フェア」「ホーム・インスタイル(旧・香港ハウスウェア・フェア)」「香港国際ホームテキスタイル&家具フェア」「ファッション・インスタイル(旧・香港ファッション・ウィーク)」「香港国際印刷・包装展」および「アジア・ライセンシング会議」が同時開催され、ライセンシング産業と芸術、文化、デザイン、エンターテインメントやウェルビーイング(well-being)などの分野を結びつけた。

本展示会には320以上の出展者が参加し、550以上のブランドや知的財産商品が展示された。会場には日本、中国本土、タイ、マレーシアなど計9つの大型パビリオンが設置され、ジャパンパビリオンには計11社が出展参加した。ジャパンパビリオンとは別に、ジェトロもブースを設置し、参加バイヤーにJapan Street(ジェトロが運営する海外の有力バイヤー専用のオンラインカタログサイト)への登録依頼などを行った。

香港政府文化スポーツ・観光局のラウ・チュン事務次官は、開会式で「新型コロナ禍による電子商取引(Eコマース)の発展は、国際ライセンシングビジネスを活発にした。ライセンス商品の顧客基盤拡大のため、Eコマースに投資するブランドや知的財産がより増加している」と指摘。加えて、同事務次官は「香港政府は今後も引き続き、知的財産権保護の強化、専門家の育成や知的財産取引と専門的なサービス促進の取り組みを行う」とコメントした。

また、HKTDCのパトリック・ラウ副総裁は「香港と中国本土間の出入境の正常化は、ビジネスを円滑にし、香港の輸出産業の成長と経済回復を後押しするだろう」と述べた。また、今後について、「国際的なライセンシング産業は持続可能な成長性を有しており、ライセンス分野において、香港が中国本土と海外を結ぶ重要な役割を果たしてゆくことを嬉しく思う」とコメントした。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(横田覚)

(香港)

ビジネス短信 10f023240289f638