サウジアラビアがイラクとの定期直行便を再開

(サウジアラビア、イラク)

リヤド発

2023年04月07日

サウジアラビアとイラクを結ぶ定期直行便が再開され、サウジアラビア西部ジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港に到着した〔4月5日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

サウジアラビアのフライナス航空XY612便は4月5日午前、イラクのエルビルから174人の乗客を乗せ、サウジアラビアのジッダに到着した。フライナス航空は水曜日と日曜日の週2回、エルビル~ジッダ間の定期運航を行うとしている。また、5月上旬にはフライアディール航空、サウジアラビア航空など他の航空会社も定期直行便の運航を計画している。

4月6日付「アッシャルク・アルアウサト」紙が報じるところによると、フライナス航空は、同社がサウジアラビア・イラク間の直行便を2017年に27年ぶりに初めて再開した航空会社であったが、その後数年間、運航は停止されていたとしている。

SPA(4月5日付)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、今回の定期直行便の再開実現の背景に、サウジアラビア・イラク調整評議会における両国間の継続的な取り組みがあるとしている。また、定期直行便が就航したことで、両国の経済関係の発展や貿易関係改善、2国間の観光客の往来促進などの効果が期待されている。

サウジアラビア民間航空総局(GACA)は、国家航空戦略の一環として、2030年までに(1)250の目的地への就航・接続を増やすこと、(2)3億3,000万人の旅客者を運送すること、(3)航空貨物の容量を450万トンに増加させることを目指している。2023年3月12日には、サウジアラビア政府系投資ファンドである公的投資基金(PIF)の100%出資による、国営航空会社「リヤド航空」の設立が発表された(3月12日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(林憲忠)

(サウジアラビア、イラク)

ビジネス短信 108ea4d43d978d8a