フィンテックが中心も投資分野は多様化、ジェトロ主催スタートアップ・ウェビナー

(ナイジェリア)

ラゴス発

2023年04月07日

ジェトロは3月23日、「アフリカ主要アクセラレーター・専門家に聞く、スタートアップエコシステムと有望スタートアップ」と題したウェビナーを開催し、日本企業から50人以上が視聴した。

パネルディスカッションには、スタートアップメディアのビッグキャバルメディア(Big Cabal Media外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)からトミワ・アラデコモ氏、調査会社のブライター・ブリッジズ(Briter Bridges外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)のフォーチュン・チュク氏、グーグルのフォラリン・オレオルワ氏が参加し、アフリカ有力アクセラレーターのCo-Creation HUB(CcHUB)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのアイダ・ナングア氏がモデレーターを務めた。2022年のアフリカのスタートアップの資金調達傾向について、フォラリン氏はこれまでと同様、フィンテックが金額で1位となったが、クリーンテック、Eコマース、エンタープライズ、モビリティが続き、2021年と比較しても投資分野の多様化がみられたとした。グローバルなベンチャーキャピタルが、気候テックやクリーンテックに関心を強めたことにも言及した。また、トミワ氏は2023年の資金調達分野のトレンドを予測し、引き続き利益率が高いフィンテックが多くなるとしつつ、エネルギーやクリーンの分野は長期的な観点で成長していくと説明した。一方、世界的な金利の上昇やシリコンバレー銀行の経営破綻(2023年3月13日記事参照)に、投資家が慎重になり、バリュエーションやメガディール数に影響が出る可能性を示唆した。

また、本ウェビナーでは、ナイジェリアの有力スタートアップ4社(Haul247、Gamr、Treepz 、Lifestore Healthcare)がピッチをおこなった。各社の情報については添付資料参照。ウェビナーのアーカイブ動画は、後日J-Bridgeの会員限定ウェブサイトにおいて公開の予定。

写真 ウェビナーの様子(ジェトロ撮影)

ウェビナーの様子(ジェトロ撮影)

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

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