日本の対エチオピア貿易、2022年はコーヒー輸入が約2倍の伸び

(エチオピア、日本)

アディスアベバ発

2023年04月11日

日本の財務省貿易統計によると、2022年の日本の対エチオピア貿易(通関ベース)は、輸出が前年比8.9%減の6,454万ドル、輸入が79.8%増の1億5,941万ドルとなった。貿易収支は日本の5年連続の入超だった(添付資料表参照)。

輸出では、主力の小型トラック(5トン以下)が増加するなど、貨物自動車が前年比35.1%増となったほか、蒸気タービンや飛行機部品が新たに輸出品目に加わった。一方で、乗用車と建設機械がそれぞれ前年比44.9%減、66.9%減となるなど、外貨不足も影響もあり、全体の輸出額は前年から8.9%減少した。

輸入では、コーヒー豆が前年比で約2倍の伸びとなり、構成比は全体の86.6%を占めることとなった。ゴマと綿Tシャツはそれぞれ2.1倍、35.3倍と、北部ティグライ紛争の影響で大幅減だった2021年から大幅に増加したものの、いずれも2020年の額と比較すると半分以下と規模となっている。そのほか、植物の葉・枝や花卉(かき)といった植物類がそれぞれ前年比5.5%減、23.2%減となった一方、緑豆の増加などによって乾燥した豆が64.9%増、オパールが増加した貴石・半貴石が2.45倍となった。

(中山泰弘)

(エチオピア、日本)

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