ガーナ大学、イノベーションとインキュベーションのハブを立ち上げ

(ガーナ)

アクラ発

2023年04月25日

ガーナ大学ビジネススクール(UGBS)は2023年2月7日、イノベーション&インキュベーション・ハブ(UGBS Nest外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を新設した。大学の強みである、多様な大学教員とのコラボレーションにより、法律、ビジネス、技術などの講義やトレーニングを受けることができるほか、海外交流プログラムや企業とのオープンイノベーション・プログラムなどの協業チャネルを通じた支援も可能としている。

ガーナにおける大学内インキュベーションは増加しており、2013年にクワメ・エンクルマ科学技術大学(KNUST)ではクマシ・イノベーション・ハブ(KI-HUB)、2014年にケープコースト大学ビジネスインキュベーション(UCC-BI)などが設立されている。

立ち上げに先立ち、UGBS Nestは2021年に5社のスタートアップで試験的に実施され、2022年には5社、2023年には17社のスタートアップのビジネス化に成功している。これら27社の学生スタートアップは、アグリテック、ヘルステック、プロップテック(不動産)、エドテック(教育)、イーコマースなどの分野となる。ハブ・マネージャーのオリバー・アグリー氏は、現在のガーナでは様々な分野の公共データが利活用できないことが課題だが、スタートアップがデータ・イノベーションの革新に寄与することに期待したいとしている。UGBS Nestで育った有望スタートアップとしては、現地の人だけでなく観光客や駐在員なども個人で使用できる安全対策アプリを開発したフィンハクラ、子育て中のヒナの死亡率ゼロに取り組むフェザリーケアとアフリカの小規模農家のさまざまな畜産ニーズに対してソリューションを提供する動物の飼料会社のアグリメルカルブなどがある。

(アチェンポン・フランク)

(ガーナ)

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