香港、2月の小売売上高は前年同月比31.3%増

(香港)

香港発

2023年04月06日

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処は3月31日、2023年2月の小売売上高(速報値)を前年同月比31.3%増の331億1,200万香港ドル(約5,629億円、1香港ドル=約17円)と発表した(添付資料図参照)。3カ月連続で前年同月比プラスとなった。

2月の小売売上高のうち、オンライン販売額は前年同月比4.1%減の25億9,700万香港ドルで、全体の7.8%を占めた。

業態と品目別にみると、増加幅が最大となったのは「宝飾、時計および高級贈答品」で、前年同月比2.3倍の50億500万香港ドルだった。次に、「衣類、靴および関連製品」が2.0倍の40億3,200万香港ドルと続いた。このほかにも、「燃料」は32.0%増の8億6,700万香港ドル、「百貨店」は19.8%増の24億2,000万香港ドルと大幅な増加がみられた。「耐久消費財」は31.5%増の55億7,300万香港ドルで、2022年8月以降、7カ月連続でプラスの伸びを維持した。

一方で、「スーパーマーケット」は前年同月比19.9%減の38億600万香港ドルと、減少幅が大きかった(添付資料表参照)。

香港政府報道官は2月の小売売上高について、「消費者心理の継続的な改善と観光客の急増に伴い、2月の小売売上高は前年同月比で急増した。2022年の比較基準が低いことも寄与した」と指摘した。また、同報道官は今後の見通しについて、個人消費とインバウンド観光の改善により小売業は引き続き恩恵を受けるだろうと述べた。

(松浦広子)

(香港)

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