2021年の韓国の輸出額でFTAによる関税削減効果は58億ドル

(韓国)

ソウル発

2023年04月07日

韓国産業通商資源部は、韓米、韓中、韓国EU、韓国インド、韓国ベトナム、韓国ASEANの自由貿易協定(FTA)を活用することで、輸出企業が2021年の1年間で約58億ドルの輸出関税の削減効果を享受したと4月3日に発表した。

分析方法は、2021年の上記6カ国・地域向けの輸出通関資料(約9万370件)をベースとして、輸出品目別(HSK10桁基準で9,370品目)に相手国の(1)FTA特恵税率と(2)WTO最恵国待遇税率(MFN税率)との差を全数調査し、関税削減の効果(金額)を算出した(協定別の関税削減効果は表1、品目別の関税削減効果は表2を参照)。

当該分析は、韓国が2004年にチリとのFTAが発効して以降、初の調査結果。同部では、「2022年は日本(RCEP)、イスラエルなどのFTAが発効したことにより、さらなる効果が期待できる」と述べている。

(当間正明)

(韓国)

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