2月の輸出額、前年同月比4.51%増も6カ月連続で前月比減

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年04月04日

インドネシア中央統計庁(BPS)が3月15日に発表した輸出入のデータによると、2月の輸出額は前年同月比4.51%増の213億9,690万ドル、輸入額は同4.32%減の159億1,910万ドルだった。前月比では輸出額は4.15%減、輸入額は13.68%減と、いずれも減少した(添付資料表参照)。

輸出額は6カ月連続、輸入額は2カ月連続で前月比減となった。貿易収支は54億7,780万ドルの黒字で、34カ月連続で黒字を維持した。

2月の輸出の内訳をみると、石油・ガスが前月比で20.26%減、非石油・ガスが3.00%減といずれも減少した。輸出全体の9割超を占める非石油・ガスの内訳をみると、鉱物性燃料が6.51%減の39億8,040万ドル、動植物性油脂が4.50%増の24億6,790万ドル、鉄鋼が2.11%増の21億5,340万ドルの順だった。

BPSのハビブラ次官(生産統計担当)は輸出額の減少について「2023年の米国、インド、韓国などインドネシアの主要貿易相手国の経済成長は低水準で推移するだろうと予測されている。これらの国々の経済動向がインドネシアの輸出に今後も影響を与える可能性がある」と述べた(「カタダタ」3月15日)。

輸入では、石油・ガス、非石油・ガスが前月比でそれぞれ17.19%、13.03%減少した。非石油・ガスの内訳をみると、機械類・輸送用機器が7.27%減の22億8,920万ドル、電気機器が15.22%減の19億7,900万ドル、プラスチック・プラスチック製品が15.21%減の6億6,410万ドルだった。

2月の非石油・ガスの相手国別の輸出額では、中国が50億3,830万ドル(前月比4.01%減)、米国が19億1,200万ドル(1.83%減)、日本が17億3,720万ドル(8.07%減)だった。相手国別の輸入額では、中国が40億3,850万ドル(24.09%減)、日本が14億700万ドル(3.42%増)、タイが8億9,850万ドル(0.40%増)と続いた。

2月単月の貿易収支をみると、米国との貿易収支が13億2,840万ドルと最大の黒字、インド10億8,100万ドル、中国9億9,980万ドルの黒字が続いた。一方、オーストラリアとの貿易収支がマイナス4億40万ドルと最大の赤字となった。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

ビジネス短信 00ebf0962d78ac76