ジェトロ、上海市で日本キャンプ製品のプロモーションイベント開催

(中国、日本)

上海発

2023年03月27日

新型コロナ禍後も引き続き、中国全土でキャンプが流行している。ジェトロは、日本のキャンプ用品ブランドの市場開拓を目的に、310日から12日までの3日間、上海市内の「ららぽーと上海金橋」で、消費者向けのキャンプ用品体験・EC販促イベントを開催した。

参加企業は、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)、ロゴスコーポレーション(LOGOS)、ライズクリエイション(AND MYSELF)、38研究所(38explore)、岩谷産業などのキャンプ用品ブランドを中心に、調味料やコーヒー豆、ビール、缶詰などの食品関連企業も10社参加した。

このイベントは、来場者が商品を見て触れて試飲・試食することで、商品の魅力を感じることができる。全商品がEC販売されているため、体験後に気に入った商品をすぐ購入可能だ。

イベントでは体験コーナーを多く設置。テント組み立ての面白さと利便性・機能性を感じてもらうためのテント組み立て、コンロを使ったバーベキューと日本製ソースを組み合わせた試食、コーヒーミルと日本製コーヒー豆を使ったハンドドリップ体験などがあり、来場者でにぎわっていた。

イベントの様子はインフルエンサーを多数起用し、SNS「小紅書(RED)」で投稿、ジェトロもライバー(ネットライブ配信アプリを通じて生配信をする人)となり、PR活動を行った。

写真 キャンプ用品体験の様子(ジェトロ撮影)

キャンプ用品体験の様子(ジェトロ撮影)

写真 テント組み立て体験の現場(ジェトロ撮影)

テント組み立て体験の現場(ジェトロ撮影)

イベントに参加した来場者からは、「初めて見るブランドが多かった」「日本ブランドが好きだが、購買方法は『代購』(注)しか知らなかった。今回は正規EC店舗を知ることができて良かった」「ブランドがEC店舗を持つのは当たり前だが、リアル体験も必要だ」などという声が上がった。

リサーチ会社「MarketIDX」によると、2022年第1四半期(13月)、天猫(Tモール)のキャンプ用品の取引高は前年同期比で24%増加し、77,000万元(約146億円、1元=約19円)を突破した。

(注)代購とは、注文者の代わりに海外製品を国外で購入し、国内で再販する代理購入ビジネスを指し、20191月施行の電子商務法で規定された。

(曲馨格)

(中国、日本)

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