2022年の対外直接投資額は前年比で小幅増加

(韓国)

ソウル発

2023年03月29日

韓国企画財政部は3月24日、2022年の対外直接投資動向を発表した。2022年の対外直接投資額(総投資額)は771億7,000万ドルと、2021年の768億4,000万ドルに比べ、小幅に増加した(添付資料表1参照)。総投資額から持ち分の売却、清算などの回収金額を差し引いた純投資額は611億7,000万ドルと、2021年の589億6,000万ドルに比べ、3.8%増加となった。

業種別では、金融保険業(297億ドル、前年比 0.6%増)、製造業(235億9,000万ドル、28.9%増)、不動産業(70億7,000万ドル、0.6%増)、情報通信業(36億7,000万ドル、47.1%減)、電気、ガス、蒸気および空気調節供給業(29億6,000万ドル、4.8%増)の順に多く、中でも製造業の投資の増加が目立った(添付資料表2参照)。

国・地域別では、米国(277億7,000万ドル、前年比0.6%減)、ケイマン諸島(93億8,000万ドル、13.8%減)、中国(65億9,000万ドル、2.2%減)、ルクセンブルク(49億4,000万ドル、12.7%増)の順で多く(添付資料表3参照)、上位5カ国以外では、ハンガリー(18億4,000万ドル、2.2倍)向けの投資が顕著に増加した。地域別では、北米(302億2,000万ドル、1.5%減)、アジア(181億2,000万ドル、2.6%減)、欧州(154億ドル、24.8%増)、中南米(113億3,000万ドル、12.8%減)、オセアニア(18億5,000万ドル、10.2%増)、中東(1億4,000万ドル、40.1%減)、アフリカ(1億1,000万ドル、63.2%減)の順に多く、欧州に対する投資の増加が目立った(添付資料表4参照)。

(当間正明)

(韓国)

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