サウジアラビア政府、ラマダン期間中の労働時間を短縮

(中東、サウジアラビア)

リヤド発

2023年03月20日

サウジアラビア最高裁判所は319日、国内の全てのイスラム教徒に対し、321日夕方に月を目視するよう呼びかけた〔3月19日付サウジアラビア国営通信(SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。同日の月の様子によってラマダン(断食月)の開始日が決まる。最高裁判所は、肉眼または双眼鏡で月を見た人は最寄りの裁判所に通知して証言を記録するよう求めている。ラマダンの正式な開始日については、政府内の専門委員会が最終的に判断する。

また、現地の主要日刊紙「サウジ・ガゼット」は314日、サウジアラビアの人材・社会開発省(MHRSD)が政府機関のラマダン期間中の1日当たり労働時間を5時間に短縮することを決定したと報じた。業務開始時間は午前10時となる。ただし、同省は、政府機関が業務内容に応じて最大2時間まで勤務時間を柔軟に調整することを認めている。

(秋山士郎)

(中東、サウジアラビア)

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