中米のホンジュラス、台湾と国交断絶し中国と国交樹立、2017年以降中南米で5カ国目

(ホンジュラス、中国、台湾)

メキシコ発

2023年03月27日

ホンジュラス外務国際協力省は3月25日、台湾と国交を断絶するとプレスリリースで発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、「一つの中国」を承認し、台湾を中国の一部とみなすとした。また、同日深夜に中国と国交樹立したと宣言外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ホンジュラスのイリス・ヒオマラ・カストロ・サルミエント大統領は、3月14日の自身のツイッターにおいて、エドゥアルド・レイナ外務国際協力相に対し、中国との国交樹立に向けた手続きの開始を指示したと発表していた。

他方、台湾外交部ラテンアメリカ・カリブ局は3月23日、同ツイート後、ホンジュラスとの外交関係維持のため、交渉を続けていたと公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、ホンジュラス側が80年以上にわたる両国間の協力関係を終了させる場合には、ただちに在ホンジュラス台湾大使を召還すると宣言していた。しかし、ホンジュラス側の中国と国交樹立宣言を受けて3月26日、同国との外交関係を終了することを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、全ての2国間協力プロジェクトの即時終了および、在ホンジュラス台湾大使館と在サン・ペドロ・スーラ総領事館の閉鎖を要求したと公表した。

中南米では、歴史的に台湾との外交関係を持つ国が多い。南米ではパラグアイ、中米カリブ地域ではグアテマラ、ベリーズ、ハイチ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセント・グレナディーン諸島、セントルシアの計7カ国だ。一方、2017年以降に台湾と国交を断絶して中国との国交を樹立した国は、パナマ(2017年6月12日)、ドミニカ共和国(2018年4月30日)、エルサルバドル(2018年8月20日)、ニカラグア(2021年12月9日)、ホンジュラス(2023年3月25日)の5カ国となった。

(志賀大祐)

(ホンジュラス、中国、台湾)

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