北京で1年半ぶりに化粧品展示会CIBEが開催、多くの来場者でにぎわう

(中国)

北京発

2023年03月07日

27回北京国際美博会(CIBE)が22224日に、中国・北京市の国家会議中心で開催された。同展示会は、化粧品や美容機器、美容雑貨などを展示品目として毎年、北京市で春と夏に開催されているが、2022年は新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大の影響で延期となり、前回の20217月以来およそ1年半ぶりの開催となった。会場には500社を超える企業が出展し、主催者の発表では延べ3万人を超える来場者が訪れ、会場内は活況を呈していた。

ジェトロは、オフライン出展7社、オンライン出展21社の日本企業および現地法人、代理店などから成る日本館を設置した。出展者のうち、青成堂の中国現地法人である順生堂上海商貿の松田一仁董事長は「初日にパンフレットやサンプルがほとんどなくなってしまうほど盛況で、当初予想をはるかに上回る来場者があった。販売のために必要な許認可は以前より複雑化し、取得には時間と費用がかかるようになり、また商標が他社に冒認登録されるなどの問題にも直面したが、今後も中国市場で売り上げを伸ばせるように取り組んで行きたい」と語った。

美容雑貨を出展していたKamipita Japanの本田雅樹氏は「3日間、多くの来場者があり、特に初日と2日目は休む暇もなかった。中国内陸部の展示会と比べ、北京市の消費者の懐具合は良く、当社の商品もすんなり受け入れられていると感じる」と述べた。

北京市内では、2022年は新型コロナ感染拡大の影響で商業展示会の多くが延期や中止となっていたが、国家会議中心で2023210日~12日に開催されたアウトドア用品展示会「ISPO 北京 2023 アジア運動用品・ファッション展」を皮切りとして、大型展示会が開催されるようになり、展示会場内も多くの人でにぎわうようになった。ジェトロでは、3月に広州市で開催される中国国際美博会(CIBE広州)や、北京市で開催される中国北京国際礼品・ギフトおよび家庭用品展覧会(北京礼品展)などさまざまな展示会に今後も出展をする予定だ。

写真 来場者でにぎわう日本館(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう日本館(ジェトロ撮影)

(草場歩)

(中国)

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