2022年第4四半期のGDP成長率、前期比マイナス0.6%

(ニュージーランド)

シドニー発

2023年03月27日

ニュージーランド統計局は316日、2022年第4四半期(1012月)の実質GDP成長率が前期比マイナス0.6%(季節調整値)だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2022年第1四半期(13月)以来のマイナス成長となった。設備投資が減少したことにより、輸送機器や機械などの製造業で成長が落ち込んだことが影響した。前年同期比では、プラス2.4%だった。

産業別にみると、芸術・余暇その他(前期比4.2%減)、輸送・倉庫業(3.0%減)などが大きく減少した。製造業(1.9%減)、小売・宿泊業(1.9%減)、農林水産業(1.6%減)なども減少した(添付資料表参照)。一方、科学技術、管理・支援(3.3%増)は大きく伸びた。具体的には、広告や市場調査などのビジネス関連サービスが上昇した。ほかにも、鉱業(2.0%増)なども増加した。

2022年第3四半期(79月)と比較すると、マイナス成長となった業種が9つ増えた。統計局は「芸術・余暇その他、小売・宿泊業、輸送・倉庫業など観光関連の産業は通常、ニュージーランドの観光シーズンの始まり(第4四半期)には活動が活発になるが、海外からの旅行客が新型コロナ拡大前の水準まで戻っていない」と説明した。

(青島春枝)

(ニュージーランド)

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