ジェトロ、カーボンニュートラル商談会を無錫市で開催

(中国、日本)

上海発

2023年03月09日

ジェトロは224日、中国宜興環保科技工業園管理委員会と共催で、カーボンニュートラルをテーマにした商談会を江蘇省無錫市で開催した。中国でカーボンニュートラルをテーマにした対面での商談会は今回、ジェトロで初めての取り組みとなる。商談会の前半には参加した17社の日本企業から、工場エネルギー管理システムや遮熱断熱塗料、燃料電池、太陽光発電関連などの製品やサービス紹介を行うプレゼンテーションを実施し、後半は個別商談を実施した。中国側バイヤーは前半にオンラインも含めて約50社、後半の個別商談会にはオフラインで約30社が参加した。

写真 商談会の様子(ジェトロ撮影)

商談会の様子(ジェトロ撮影)

ジェトロ上海事務所の水田賢治所長は開会あいさつで「カーボンニュートラルの達成は技術的な発展を必要とする挑戦的な目標だ。世界の脱炭素関連投資の半分は中国で行われていると試算されるほどポテンシャルの高い国。本日参加した日本企業は非常に幅広い分野を扱い、中国企業の事業拡大にもつながるものだ」と述べた。

参加した日本企業からは、「新たなバイヤーに商材を認定してもらう機会になった」「代理販売に興味を持ってくれた」「少数ではあるが、成約まで結びつく見込みだ」との声があった。一方、「サプライヤーとバイヤーの整合度にばらつきがあった」との意見もあり、カーボンニュートラルという広いテーマでの商談会の難しさを指摘する声もあった。

中国は2030年カーボンピークアウト、2060年のカーボンニュートラルの達成を宣言している。今後も関連投資が進むと予測されており、日中企業で新しい技術・サービスの創造が期待できる分野だ。

(神野可奈子)

(中国、日本)

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