サウジカップが最新ファッション披露の場に
(サウジアラビア、日本)
リヤド発
2023年02月27日
サウジアラビアの首都リヤド市内のアブドゥルアジーズ国王競馬場で2月24~25日、第4回サウジカップが開催された。賞金規模が世界最大とされる2日目の最終第8レースでは、日本から出場したパンサラッサが勝利し、賞金1,000万ドル(約13億6,000万円、1ドル=約136円)を獲得した(注)。
サウジカップは、2020年にサウジアラビアジョッキークラブの主催で始まり、今回で4回目の開催。メインレースで日本馬が勝利したのは初となる。表彰式では、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相が、馬主である広尾サラブレッド倶楽部の米山尚輝代表取締役に優勝カップを授与した。
大会が新ファッション披露の場に
サウジカップは、ムハンマド皇太子以外にも多数の王族関係者が参加するなど、国内で注目度が高く、重要な社交の場となっている。大会期間中はさまざまな併催イベントが開催され、中でも文化省傘下のファッション委員会は、新たなファッショントレンドを発信するためにサウジカップを積極的に活用していることで知られる。2021年以降、毎年、サウジカップの場で新たなファッションを積極的に発信し続けてきている結果、それを意識して着飾った来場者が目立つようになった。
今回のサウジカップでは、同委員会が地場のデザイナー育成を目的に実施している「サウジ100ブランド展示会(the Saudi 100 Brands Exhibition)」の主要作品の展示も併せて行われた。
(注)サウジアラビアでは、公営ギャンブルは認められていない。競馬も、競走馬による競争のみ行われ、賞金は政府、スポンサー企業などによる提供で賄われる。
(秋山士郎)
(サウジアラビア、日本)
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