スイス連邦外務省、2025年大阪・関西万博のスイス館の概要発表

(スイス、日本)

ジュネーブ発

2023年02月06日

スイス連邦外務省は2月2日、2025年4月13日~10月13日に開催される2025年大阪・関西万博のスイスの取り組み計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、スイスの持つイノベーション力と持続可能性を最軽量のパビリオンでアピールするとした。

同万博への参加に関し、連邦議会は既に2022年12月、1,940万スイス・フラン(約27億5,480万円、CHF、1CHF=約142円)の支出を承認しているが、今後、スポンサーの獲得を通じて、純支出は1,320万CHFになると見込んでいる。

連邦外務省傘下にある広報機関プレゼンス・スイスのアレクサンドル・エデルマン暫定部局長は「大阪・関西万博への参加は、スイスが革新的で信頼できるパートナーであり、他の国々と一緒に世界の主要な課題に取り組むことができることを示す重要な機会となる」と述べた。

同万博でスイスは「ライフ」(生命科学、健康、栄養)、「プラネット」(環境、持続可能性、気候、エネルギー)、「オーグメンテッド・ヒューマン(人間拡張)」(ロボット工学、人工知能)という3つのテーマ分野に焦点を当て、スイスを効率的で主要なイノベーション拠点として位置づけることに重点を置く。

スイスパビリオンの概要も公表し外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、緑豊かな景観の中に5つの球体が埋め込まれた球体建築とし、最も環境影響負荷が少ないパビリオンとして注目を集めることが期待されるとした。展示スペースの骨組みは軽量構造で支持されたフィルムで構成し、重量は400キログラム以下と従来のビルのわずか1%、数台のカーゴバイクで運搬することができる。このフィルムはリサイクル可能で、万博終了後にはデザイン家具に生まれ変わるとしている。

スイスは博覧会国際事務局(BIE)の創設メンバーとして、これまで開催されたほとんどの国際博覧会に参加した実績がある。連邦外務省は2020年ドバイ万博(会期:2021年10月1日~2022年3月31日)でも、スイスのパビリオンは人気があり、最も訪問者の多いナショナルパビリオンの1つだったとしている。

(竹上嗣郎)

(スイス、日本)

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