2022年の経済成長率、前年比7.5%の伸び、第4四半期にかけて減速
(コロンビア)
ボゴタ発
2023年02月22日
コロンビア国家統計庁(DANE)は2月15日、2022年の実質GDP成長率は前年比7.5%の伸びだったと発表した(添付資料表参照)。第1四半期(1~3月)から第3四半期(7~9月)までは、それぞれ前年同期比7.8%、12.3%、7.8%と好調な伸びだったが、第4四半期(10~12月)2.9%となり、景気の減速がみられた。
2022年通年のGDP成長率を産業別にみると、農林水産を除く全部門でプラス成長となり、特に商業(10.7%、)芸術・エンターテインメント(37.9%)、製造業(9.8%)が成長を牽引した。商業では、運輸・保管(17.5%)と宿泊・外食(16.4%)が大幅に伸びた。製造業では、木材加工(11.1%)や繊維製品(17.0%)が成長に寄与した。一方、唯一のマイナス成長となった農林水産(マイナス1.9%)は、約6割を占める農作物(マイナス1.7%)と26%を占める畜産物(マイナス0.4%)の低調が原因となった。
需要項目別では、75%を占める民間最終消費支出が9.5%、うち5割以上を占めるサービスも13.1%の2桁成長を記録した。支出目的別では、輸送(27.2%)や娯楽・文化(26.3%)と大幅増となったほか、被服・履物、レストラン・ホテルもそれぞれ19.8%、12.4%と大きく伸びた。約2割を占める国内総固定資本形成も11.8%の2桁成長となり、家計消費と設備投資の底堅さを示した。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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