自主防疫期間の外出時の抗原検査が不要に

(台湾)

中国北アジア課

2023年02月02日

台湾の中央流行感染症指揮センター(CDC)は2月1日、入境後7日間の自主防疫期間の抗原検査について、2月7日以降は新型コロナウイルス感染症の症状がみられた場合に検査を行うようガイドラインを改定すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これまでのガイドライン(注1)では、訪台者は入境当日を0日目として、当日または翌日に1回の抗原検査を行うほか、自主防疫期間中の外出には、2日以内に行った抗原検査の結果が陰性であることが必要だった。

CDCはガイドライン改定の背景として、国際的な感染状況が落ち着いていることや、脅威となる新たな変異株が発見されていないことなどを挙げた。また、これまで訪台者には入境時に抗原検査キットを4回分無償配布していたが、2月7日以降は1回分のみ提供するとした。なお、自主防疫期間中の滞在場所の規定(注2)に関する変更は示されていない。

台湾では2023年1月1日以降、健康保険を持たない非台湾籍の入境者が台湾滞在期間中に新型コロナに感染した場合の隔離と治療費は自己負担となっている。CDCは入境者に対して、入境前に医療保険に加入し、台湾滞在期間中は現行の防疫ルールを順守し、手洗いや消毒を励行するよう呼びかけている(2023年1月4日記事参照)。

(注1)交通部観光局のホームページでは、入境者向けの注意事項外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが日本語でまとめている。

(注2)自主防疫期間中の滞在場所は「1人1室」で、同室に独立したトイレや浴室を有する自宅または友人・親族宅もしくはホテルでの滞在を原則としている(2022年9月29日記事参照)。

(柏瀬あすか)

(台湾)

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