英国防省国務相、初のモルドバ訪問、軍事協力を協議

(モルドバ、英国)

ブカレスト発

2023年02月22日

英国のジェームズ・ヒーピー国防省国務相が2月13日、初めてモルドバを公式訪問し、アナトリエ・ノサティ国防相代理と会談し、軍事の2国間協力促進や、モルドバ軍が実施した改革、地域の治安情勢を協議した。ノサティ氏は英国が提供した専門能力開発プログラムや防衛能力構築イニシアチブを通じた支援に謝意を述べた。ヒーピー氏は西側の基準でモルドバ軍が変革の目標達成するために支援を続けると表明した(国営通信社「モルドプレス」2月13日)。

モルドバのマイア・サンドゥ大統領は声明で、ロシアによるモルドバ政府転覆計画を公表した(2023年2月22日記事参照)。2010年から2015年まで米国、カナダ、メキシコで大使を務め、2022年11月に設立されたリベラル政党「団結と福祉連合」の党首イゴール・ムンテアヌ氏によると、モルドバ軍は安全保障を保つには不十分で、モルドバがロシアの次の標的になっていることを示す政府転覆計画の存在はモルドバ社会に大きな影響を与えるという。国際関係の専門家でルーマニアのバベシュ・ボリヤイ大学のバレンティン・ナウメスク教授はロシアの脅威はモルドバにとって深刻で、転覆計画の存在を大統領声明で認めることを決断したマイア・サンドゥ大統領を評価した(2月14日DESCHIDE.MD)。

(西澤成世)

(モルドバ、英国)

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