1月の消費者物価上昇率は5.02%、9カ月ぶりの低い上昇率

(タイ)

バンコク発

2023年02月15日

タイ商務省が26日に発表した2023年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、前年同月比で5.02%となり、前月(5.89%)から伸びが鈍化した。エネルギーおよび食品価格が鈍化し、9カ月ぶりの低い上昇率となった。

振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数についても、3.04%となり、生産コスト高の影響を受けた前月(3.23%)から伸びが鈍化した。

ロイターのエコノミスト調査では、CPI5.12%、コア指数を3.10%と予測していたため、いずれも予測を下回る結果となった。

品目別の上昇率では、食品・非アルコール飲料7.7%(202212月:8.87%)、コメ・小麦・穀物製品5.48%(5.4%)、総菜8.91%(9.66%)、外食8.56%(9.3%)、通信費0.01%(0.01%)、生鮮食品7.32%(8.91%)、エネルギー11.08%(14.62%)、電気・燃料・水道11.16%(13.03%)、公共運賃6.22%(5.7%)、車両燃料9.77%(13.78%)など。

また、商務省によれば、2023年通年のCPI23%の範囲に収まるとしており、2月のCPIについては、観光需要の拡大、政府の景気刺激策に伴い、緩やかな拡大となると予測した。

(藤田豊)

(タイ)

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