2022年の中東アフリカ地域の旅客輸送量は高い伸び

(中東、アフリカ)

中東アフリカ課

2023年02月08日

国際航空運送協会(IATA)は2月6日、2022年の世界の旅客輸送量を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。IATAによると、2022年の世界全体の航空輸送量(注1)は、前年から64.4%増加し、新型コロナウイルスの世界的流行前の2019年の68.5%の水準にまで回復してきたという。地域別では、アフリカが前年比で84.9%増、中東が2.4倍と高い伸びを示した。

中東の航空会社をみると、総輸送量は前年比2.6倍、地域別の座席利用率(注2)は24.6ポイント増の75.8%だった。アフリカの航空会社では、総輸送量は前年比89.2%増、地域別の座席利用率は14.5ポイント増の71.7%となった。

IATAに加盟する航空会社は世界約300社のうち、中東アフリカ地域は57社。2022年のマーケットシェアは、中東が世界の9.8%、アフリカが2.1%にとどまっている。アフリカの旅客数は今後、年率5.2%のペースで成長すると予測されており、航空機市場も年率3.5%の規模で成長していくことが予想されている(2022年9月20日記事参照)。

(注1)有償旅客キロ(RPK:Revenue Passenger Kilometers)ベース。RPKは、各有償旅客が搭乗し、飛行した距離の合計で、有償旅客数×輸送距離(キロ)で計算される。

(注2)有効座席キロ(ASK:Available seat kilometer)ベース。ASKは旅客輸送容量の単位で、総座席数×輸送距離(キロ)で計算される。

(佐藤丈治)

(中東、アフリカ)

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