2022年のEV登録台数100万台超、二輪車は前年比4倍以上

(インド)

チェンナイ発

2023年02月07日

インドの2022年の電気自動車(EV)国内登録台数は、100万8,417台となり、初めて100万台を突破するとともに、前年比3.1倍となった〔インド道路交通・高速道路省の統計サイト(VAHAN)から、2月3日時点〕。内訳は、二輪車が62万9,215台(前年比4倍)、三輪車が33万8,621台(同2.2倍)、四輪車などが4万581台(同2.5倍)となり、二輪車が先行して普及していることが分かる(添付資料図1参照)。

2022年のEV二輪車のメーカー別登録台数をみると、5万台以上を記録したのは5社で、オラ・エレクトリック・モビリティーが10万9,340台、オキナワ・エレクトリックが10万1,687台、ヒーロー・エレクトリックが10万360台、アンプレ・エレクトリックが8万2,242台、エイサー・エナジーが5万1,798台だった。いずれもEVの生産・販売を目的に設立されたスタートアップ企業だ。これに、TVSモーターが4万7,082台、バジャジオートが2万5,128台と続く(添付資料図2参照)。

2022年のEV三輪車のメーカー別登録台数をみると、1万台以上を記録したのは7社で、YC・エレクトリックが2万7,880台、サエラ・エレクトリックが1万8,456台、マヒンドラ・レバ・エレクトリックが1万5,463台、ディリ・エレクトリックが1万3,172台、マヒンドラ・マヒンドラが1万3,163台、チャンピオン・ポリ・プラストが1万2,725台、ミニ・メトロ・EVが1万486台であった。これに、ユニーク・インターナショナルが9,948台、日系のテラ・モーターズが7,457台と続く(添付資料図3参照)。

2022年のEV四輪車などのメーカー別登録台数をみると、首位のタタ・モーターズが3万2,090台と圧倒的に多く、それにMGモーターが3,414台、PMI・エレクトロ・モビリティーが651台、現代が620台、オレクトラ・グリーンテックが518台、BYDが450台、マヒンドラ&マヒンドラが333台と続く(添付資料図4参照)。

二輪車で上位7社のシェア獲得競争が激化しているのに対し、四輪車などではタタ・モーターズのシェアが圧倒的となっており、対照的だ。

(浜崎翔太)

(インド)

ビジネス短信 4800aa8c33f4475c