リチウム輸出、間接税還付制度からの除外を正式決定

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2023年02月07日

アルゼンチン政府は2月6日、政令57/2023号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、輸出品の生産から販売にかかった間接税を輸出者に払い戻す「レインテグロ(Reintegro)」制度の対象から、リチウムを正式に除外した。なお、経済省の関係部署に対し、除外に向けて手続きを進めるよう指示した経済省決議15/2023号を1月16日に公布していた。

除外対象となるのは、先の決議で示したとおり、リチウム、酸化リチウム、水酸化リチウム、塩化リチウム、炭酸リチウムで、メルコスール対外共通関税分類番号(NCM)2805.19.90、2825.20.10、2825.20.20、2827.39.60、2836.91.00の輸出。

政府がレインテグロ制度からリチウムを除外することについて、鉱業会社団体のアルゼンチン鉱業会議所(CAEM)は、鉱業には鉱業投資法が規定する鉱石坑口価格の3%のロイヤルティーなど国内の他の生産活動と異なる税が課されていること、中心地から遠く離れた場所での雇用やインフラ整備にレインテグロ制度の還付金が貢献していることを挙げて、政府の方針を批判している。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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