インド高度IT人材採用のテック・ジャパン、ベンガルールに拠点設立

(インド、日本)

ベンガルール発

2023年02月16日

テック・ジャパン(Tech Japan)は119日、インド南部のベンガルールに拠点を設立したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。インドの高度デジタル人材を日本に誘致することを目的に、インド工科大学(IIT)をはじめとする現地大学との連携強化や、同社の高度人材採用プラットフォームの開発体制拡大のため、現地法人を設立したかたちだ。

インドの高度人材については近年、注目度が高まっているものの、IITなどに企業が出す求人プロセスの複雑さが日本企業のインターンシップ選考や新卒採用で障壁の1つとなっている。具体的には、複数の大学の学生を採用するには、現在は⼤学ごとに異なるフォーマットを複数記⼊する必要がある点が挙げられる。しかし、同社の高度人材採用プラットフォームを活用して統⼀フォーマットに記入すれば、IITを含む複数の⼤学へのアプローチが可能となる。また、同プラットフォーム上で各校の求人情報もまとめて確認することができ、インターン採用に係るコストの削減も可能となる。

テック・ジャパンとジェトロは2020年に共同で「在日インド高度人材の実態調査」を実施し、また、経済産業省主催の「日本企業によるインド採用ワーキング・グループ」も運営してきた。

テック・ジャパン代表の西山直隆氏は今後の展望について、「私たちは、IIT卒業生をはじめとするインドの優秀な人材を日本企業に一度仲介すればそれで終わり、とは考えていない。われわれを通じて職を得た方たちが次の転職を希望するときに、再びテック・ジャパンを頼ってくれるような、一生を通じたサポートを目指している。日本社会が今後必要とするインドのIT高度人材がさらに日本で活躍できるよう、今回の拠点を軸に事業を進めていく」とコメントした(126日ヒアリング)。

(松田かなえ)

(インド、日本)

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