新型コロナ第5波の終結を宣言、オミクロン株対応ワクチン接種も開始

(ペルー)

リマ発

2023年02月22日

ペルー保健省(MINSA)は2月14日、同省傘下の国立疫病対策センター(CDC-Perú)を通じて、新型コロナウイルス感染第5波の終結を宣言した。CDC-Perúのセサル・ムナイコ・センター長は、第5波が始まった2022年第42週(10月第3週)から2023年第6週(2月第1週)にかけての感染者数は31万9,212人に上り、死者数は1,932人、感染者100人当たりの死亡率は0.61%で、これまで(第1~第4波)で最も低い水準だったと報告した。また、ピークアウト時期については2022年第48週(11月第4週)で、前週比マイナス30.6%と減少に転じたほか、高齢者の感染率(100人当たりで1.52%)および死亡率(感染者100人当たりで2.35%)も低下した。

ムナイコ・センター長は第5波の終結宣言に至った理由について、直近4週間における感染者数、死者数、入院者数がいずれも継続的に減少していることを挙げている。なお、ペルーは南半球に位置しているため今後は気温が下がる季節になるほか、オミクロン株の新たな派生型による流行の可能性を示唆した上で、冬季に向けてあらためてワクチン接種率の増加、閉鎖空間におけるマスク着用といった予防策を習慣化することを促した。

MINSAによると、2023年2月21日時点で、国内のワクチンの接種率は1回目が93.99%、2回目が90.29%、3回目が71.19%、4回目が26.21%。2023年1月以降、医療従事者から接種が始まったオミクロン株対応ワクチンについては6.13%となっている。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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