2022年のタイの国境貿易は1.4%増、隣国貿易は14.4%増

(タイ)

バンコク発

2023年02月21日

タイ商務省外国貿易局(DFT)は2月1日、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマーとの陸上国境を通じた貿易の総額について、2022年は前年比1.4%増の1兆7,905億バーツ(約7兆1,620億円、1バーツ=約4円)だったと発表した(添付資料表1参照)。

国境貿易のうち、近隣4カ国(マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー)との貿易の総額は、前年比14.4%増の1兆582億バーツとなった。輸出は13.7%増の6,480億バーツ、輸入は15.5%増の4,101億バーツだった。4カ国の中では、マレーシアとの国境貿易が最大で、0.1%増の3,361億バーツだった(添付資料表2参照)。続いて、ミャンマーとの国境貿易は28.4%増の2,636億バーツと大幅に拡大した。ラオスは21.1%増の2,601億バーツ、カンボジアは17.2%増の1,983億バーツとそれぞれ2桁増だった。

国境を接する4カ国を通過した、第三国(中国、ベトナム、シンガポールなど)との貿易の総額については、前年比12.8%減の7,324億バーツとなった。輸出は17.4%減の3,818億バーツ、輸入が7.1%減の3,506億バーツだった。国別では、中国は20.3%減の2,937億バーツと、ゼロコロナ政策に伴う国境防疫措置により、縮小が鮮明となった(添付資料表3参照)。また、シンガポールは1.7%減の1,210億バーツ、ベトナムは7.9%増の819億バーツだった。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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