2022年自動車生産台数は、新型コロナ禍前の93.5%まで回復

(タイ)

バンコク発

2023年02月02日

タイ工業連盟(FTI)は124日、2022年12月の自動車生産台数が前年同月比2.8%増の15万8,606台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。全体の45.9%を占める国内販売向けが5.1%減の72,840台となった。輸出向けは10.5%増の85,766台だった。部門別では、乗用車が8.3%増の54,422台、ピックアップトラックなどの商用車が0.1%増の104,184台だった。

2022年通年では、前年比11.7%増の1883,515台となり、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の2013,710台と比べて93.5%の水準に回復した。輸出向けが8.5%増の1037,317台、国内販売向けが16.1%増の846,198台となった。部門別では、乗用車が0.2%増の60839台、ピックアップトラックなどの商用車が18.1%増の1282,676台だった。

FTI2023年の自動車生産台数の見通しについて、輸出向けが1.2%増の105万台、国内向けが6.4%増の90万台、合計で3.5%増の195万台になるとした。

一方、202212月の国内販売台数は前年同月比9.0%減の82,799台だった。一部車種の半導体部品不足や、一部地域で大規模な洪水が発生し、前年同月を下回った。2022年通年では、前年比11.9%増の849,388台となった。2019年(1007,552台)比で84.3%だった。

202212月の輸出台数は前年同月比10.2%増の111,605台で、39カ月ぶりの高水準となった。乗用車の輸出生産の増加により、アジア、中東、アフリカ、中南米市場向けの輸出が増加した。完成車の輸出額は8.2%増の約660億バーツ(約2,640億円、1バーツ=約4.0円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は6.9%増の約882億バーツだった。

2022年通年では、完成車の輸出台数が前年同期比4.3%増の100256台で、2019年(1054,103台)比で94.9%となった。輸出額は10.4%増の約6,193億バーツ、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は8.2%増の約8,943億バーツだった。

(高谷浩一、ナパッサワン・ブンサンサーム)

(タイ)

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