ニューデリーで「オート・エキスポ2023自動車部品展」が開催

(インド)

ニューデリー発

2023年01月23日

インド・ニューデリーで11215日、「オート・エキスポ2023自動車部品展」が3年ぶりに開催された。重工業省のマヘンドラ・ナート・パンデイ大臣は開幕式に出席し、「ここ数年間で自動車産業が力強く成長し、国全体のGDP2.3ポイント以上も寄与していることは称賛に値する」と述べた。同エキスポの共同主催者であるインド自動車部品工業会(ACMA)、インド工業連盟(CII)、インド自動車工業会(SIAM)の発表によると、来訪者数は65カ国から計122,500人以上に上り、新型コロナ禍前の2020年に開かれた前回(約115,000人)を上回った。

今回の展示会のテーマには「テクノベーション(注)」が掲げられ、電気自動車(EV)やデジタル関連、環境に配慮した技術などを生かした各種部品を出展する企業が集結した。国・地域別では日本(10社)のほか、英国(18社)、ドイツ(14社)、韓国(9社)、台湾(6社)、ポーランド(4社)、フランス(3社)による各国・地域パビリオン設置に加え、単独出展を含めると、合計で15カ国から800社以上が出展した。一方、入国ビザ発給の規制を受け、中国からの出展はゼロだった。

今回の展示会では、新型コロナ感染拡大防止対策の一環として、参加登録のオンライン化が図られたほか、来場前の体温確認やマスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスの確保が呼びかけられた。ただ、インド国内の新規感染者数が1日当たり200人未満と低い水準で推移していることもあり、出展者・来場者ともにマスクを着用しない人も目立ったのが実態だ。なお、新型コロナ対策とは別に、警備対策として、入場口では簡易な身体・手荷物検査が実施された。

写真 新型コロナ対策を呼び掛ける会場内看板(ジェトロ撮影)

新型コロナ対策を呼び掛ける会場内看板(ジェトロ撮影)

(注)科学技術(Technology)と革新(Innovation)を掛け合わせた造語。

(ミナクシ・ベルワル、広木拓)

(インド)

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