大統領がタシケント市長解任、寒波対策不備が原因

(ウズベキスタン)

タシケント発

2023年01月19日

ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は116日、首都タシケント市のジョホンギル・アルティクホジャエフ市長を解任したと発表した。

解任の理由は、1月中旬の異常寒波に際して、対策を十分にできなかったことだ。同市内では23日継続して停電した地区が発生した。ミルジヨエフ大統領は、既存のインフラへの負荷を正確に計算しないまま、首都の新しい施設の建設を承認・推進したことがこのような状況を引き起こしたと指摘した。

写真 マイナス20度近くまで気温が下がったタシケント市内(ジェトロ撮影)

マイナス20度近くまで気温が下がったタシケント市内(ジェトロ撮影)

アルティクホジャエフ氏はウズベキスタンで有力な企業グループのアクファ(建材、医療)、アルテルエレクトロニクス(家電)などの創業者で、タシケント市長を2018年から務めていた。2019年にはタシケント市と名古屋市の間でパートナーシップ構築に関する合意文書を締結するなど、両地域間での交流を活発化させた。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン)

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