倉庫自動化支援のラピュタロボティクス、米シカゴにオフィス開設

(米国、日本)

シカゴ発

2023年01月27日

物流倉庫向け自律移動ロボットを手掛けるラピュタロボティクス(本社:東京都江東区)は1月25日、日系企業が多く集積する米国シカゴ郊外のシャンバーグで、同社初の北米拠点となるシカゴオフィスを開設し、開所式を開いた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。同社にとって、海外拠点はインドの研究開発センターに次いで3カ所目だが、営業機能を持つ海外拠点としてはこれが初めてとなる。

同社の主力製品のピッキングロボット「ラピュタPA-AMR」は、巨額の設備投資をすることなく、簡単に既存の倉庫に導入可能なロボットソリューションで、作業員によるピッキング業務の生産性向上や作業者の負担軽減、人手不足の解消に寄与する。倉庫の形状やピックすべき製品の位置、作業員の人数などを全てシステムに入力することで、人工知能(AI)がデータを分析し、最も効率的なピッキングの手順を弾き出す。作業員はロボットとともに動き、その指示に基づいて製品を棚からピックする仕組みだ。日本では既に大手物流会社への導入など多数の実績を持ち、同種のロボットでは日本でシェアトップを誇る。

開所式であいさつしたクリシナムルティ・アルドチェルワン共同創業者兼最高財務責任者(CFO)は「シカゴの拠点設立は世界展開の第一歩」とした上で、シカゴを北米の進出拠点に選んだ理由について「米国の主要な倉庫や物流拠点を考えたときに、最もアクセスの良い場所と判断した」と述べた。また、同社シカゴ拠点の責任者を務める森亮執行役員は「シカゴを拠点に、全米で精力的に顧客開拓をしていきたい」と意気込みを語った。

写真 リボンカットに臨むアルドチェルワン共同創業者(中央)(ジェトロ撮影)

リボンカットに臨むアルドチェルワン共同創業者(中央)(ジェトロ撮影)

(西澤知史)

(米国、日本)

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