ベルギー、中国からの渡航者に対して新型コロナの陰性証明書提出を義務付け

(ベルギー、中国、ルクセンブルク)

ブリュッセル発

2023年01月11日

ベルギー連邦政府は1月9日から、中国からの渡航者に対して出発前48時間以内に実施した新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染症の陰性証明書の提出を義務付けると発表(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。同措置は、中国からベルギーへの直行便を利用する渡航者に適用される。1月7日からは、中国からブリュッセル空港への直行便の排水検査も開始しており、新型コロナの新たな変異株の出現を監視する。さらに政府は、同発表で中国への不要不急の渡航を自粛するように勧告した。

ベルギー政府は、中国が1月8日から新型コロナ感染拡大防止のための対策と渡航規制の大部分を緩和させたことから、中国からの渡航者の増加が予想されるとした。今回の措置について、現段階では新しい変異株まん延の兆候は見られず、ベルギーへの危険性は低いと予想されるものの、注意深く状況の変化を監視する必要があると説明している。EU加盟国は1月4日に、中国からの渡航者に対する新型コロナ水際措置の強化について合意(2023年1月5日記事参照)しており、今回の決定もそれに沿ったものだ。

ルクセンブルクも中国への不要不急の渡航自粛を勧告

ルクセンブルク政府は1月6日の発表(プレスリリース)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、中国からの直行便を受け入れているEU加盟国の国際空港で既に実施されている水際措置を補完する措置として、ルクセンブルクへの入国前14日間に中国に滞在していた場合は、メールまたは電話で保健当局に届け出ることを義務付けるとした。また、これらの中国滞在歴のある者を対象に、新たな変異株の出現を早期に発見できるよう、無作為の核酸増幅法検査(PCR、LAMP法など)を併せて実施する。同措置は1月9日から2月5日まで適用する。

また、ルクセンブルク政府は1月7日、中国で新型コロナ感染症拡大により中国の医療制度に過度な負荷がかかっていることを考慮して、中国への不要不急の渡航を自粛するよう勧告(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

(大中登紀子)

(ベルギー、中国、ルクセンブルク)

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