アフリカへの新型コロナワクチン供給が10億回を突破

(アフリカ、中国、モロッコ、ガーナ)

中東アフリカ課

2023年01月05日

世界保健機関(WHO)は1214日、アフリカ地域への新型コロナウイルスワクチン供給が合計で10億回分を突破したことを発表した。そのうち62%が国際的な枠組みのCOVAXファシリティーから供給されたもので、メーカー別ではジョンソン・エンド・ジョンソン(32%)、ファイザー(18%)、アストラゼネカ(16%)、シノ・ファーム(13%)となっている。一方、接種されずに使用期限切れで廃棄されたワクチンは約2,300万回分以上に上っている。

WHOによると、12日時点でアフリカ大陸の全人口の約28.2%がワクチン接種を完了したという。世界平均の約63.4%の半数以下にとどまるものの、約3カ月で接種完了率は8%程度増加した(2022年10月17日記事参照)。WHOやアフリカ疾病予防管理センター(CDC)などは、ワクチン接種の遅れた国々で接種キャンペーンを展開するなど、接種率の向上に取り組んでおり、カメルーンでは20229月時点の4.5%から12日時点で11.2%に増加している。主要国ではモロッコ(63.4%)が最も接種完了率が高く、コートジボワール(42.4%)、エジプト(36.7%)、南アフリカ共和国(35.4%)、エチオピア(34.2%)、ガーナ(29.2%)はアフリカ平均を上回り、ナイジェリア(27.6%)とケニア(20.9%)は下回った。

13日時点のアフリカの1日当たり新規感染者数は大陸全体で2,174人と、若干の増加傾向にあるが、最も多い南アでも739人、続くザンビアが512人、エチオピアが317人と、今のところ大きな感染拡大には至っていない。既に大陸全体で新型コロナウイルスに係る制限措置が撤廃されるなど、ウィズコロナ時代に入っている。モロッコが2022年末から、ガーナが16日から中国からの渡航者の入国禁止措置を講じることを発表しているものの、全体としては今のところは引き続き制限緩和を継続していく姿勢を示している。

(佐藤丈治)

(アフリカ、中国、モロッコ、ガーナ)

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